インテリアは難しくてよく分からないという話をクライアントから聞くことが多いです。
部屋をおしゃれにしたいという気持ちはあっても何をどうすれば良いのか、どこから手をつけていいのか分からないという状態になっている方が多いと思います。
インテリアは部屋の中の全ての要素が関係して、それぞれ別の業界の仕事として成立しているので、相談する相手も分からずとても難しい印象を受けやすいですが、頭を整理するために大まかに分けて考えたほうが理解しやすいと思います。
大きく四つに分けて考えてみましょう。
間取りに関係するもの-ストラクチャ
建物に関するものは部屋の間取りや各部屋の広さ、収納の大きさなど一番大きな要素でこれは簡単には変えられません。それだけに新築やリフォームを行う時には必ず検討すべき要素です。
同様に、扉や窓の配置や天井の高さ、キッチンなど設備のある場所なども容易には変えられません。壁紙の色なども居住しながら変更することは困難を伴います。これらに問題がある場合は住まいを替えることも検討すべきですが、間取り以外の要素を変えることや、何かを足すことで改善できるかもしれません。
建物については新築ならまずは建築業者や、設計士に相談すべき内容と言えるでしょう。
または、改装やリフォームなどはリフォーム業者が主な相談窓口ですが、インテリアコーディネーターでもリフォーム工事まで対応できる人がいますのでインテリア重視ならコーディネーターに相談するのがいいでしょう。コーディネーターによっては壁紙の貼り替えなど大規模な工事にならなければ対応可能な内容もあります。
家具に関係するもの-ファニチャア
部屋の中で多くの割合を占める家具。なんとなく必要に合わせて家具を買っているうちにバラバラになってしまったというのはよくある話です。
家具は計画に沿って一部を買い替えたりすることで改善できる可能性があります。
もしかすると、配置を変えるだけでも美しい部屋を作り上げることができるかもしれません。
家具のことは家具のお店で相談するのが一般的ですが、他の要素との兼ね合いや部屋全体の調和を考えて家具選びをするならお店に所属している人よりは第三者であるインテリアコーディネーターに相談する方が幅広い選択肢から最適なものを選んでもらえると思います。
カーテンや照明器具-エレメント
これらは部屋の設備の一部であり必ず必要になるものですが、既にある家具にマッチするように考えるのが分かりやすいです。先にこれだけを決めるのは難しい。
逆に言えば、家具に合うようにこれらを変えることで部屋の印象を整えることができる場合もあります。
この部分はインテリアコーディネーターの得意な分野と言えるジャンルなのでコーディネーターに相談するのがベストです。カーテンを扱っているところにはほぼコーディネーターがいますが、照明器具の売り場には残念ながらコーディネートしてくれる人がいないケースが多く、照明を選ぶのにコーディネーターが関わるケースは少ないのですが、フリーのインテリアコーディネーターに相談するのが理想的ではあります。
装飾-デコレーション
これはインテリアのオマケのように思われていることが多く、省略されてしまうことがありますが、実はとても重要です。日本ではプロの人間でもデコレーションというとゴテゴテして不要なものというネガティブな印象を持っている方が多いのは大きな問題です。
海外のインテリアが素敵に見えるのは装飾をしっかりしているという効果によるものが大きいのです。
装飾がない、足りないということで印象で損をしている部屋はかなりたくさんあります。
まずはここを考えてみることで部屋の居心地を向上させることができるケースというのはかなりの数に上るはずです。
費用対効果が高いので、まずはここから考えてみることを勧めます。これは誰かに相談するというよりも住む人自身で考えて手を加えるのが早いジャンルです。
雑貨店やインテリアショップなどでは装飾のための小物を気軽に買うことができますし、最近はネットショッピングで以前では手に入りにくかったものも探して入手できるようになっており、インテリア装飾というものが身近になって来ていると思います。
まとめ
・インテリアは内容によって業種が変わって相談相手が変わることを覚えて下さい。
・インテリアコーディネーターは業種をまたいでインテリア全般の相談ができるのでお勧めです。
・インテリア装飾は自分でも出来て効果が高いので是非取り入れましょう。
飾りがあれば、部屋はもっと楽しい
インテリアは分からないという固定概念を捨てて、思い切って部屋のどこかを新しく飾ってみて下さい。それが自分の部屋か居心地のいい住まいになるための第一歩になります。
このサイトでは、住まう人自身が部屋を装飾するために必要な知識や情報、商品を紹介していますのでぜひ参考にしてもらえればと思います。