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ラグを選ぶ ブルー

ブルーはカジュアルからロイヤルまで様々な意味を持つ色

ブルーは寒色系の代表的な色でどちらかというと男性的なイメージ。ですが、使い方によって様々な意味合いが出てくる奥の深い色だと思います。部屋の中では原色に近いと結構主張が強いのでテーマカラーやアクセントカラーにするつもりで取り入れましょう。

紺に近いブルーはいわゆる藍染のブルーのイメージです。デニムのイメージと重なってカジュアルな雰囲気を作り出してくれます。少しダメージ感があったり、インダストリアルっぽいラフ感がある家具などと合わせるのに向いています。
また、ブルーとホワイトの組み合わせなら、マリンテイストのインテリアになるでしょう。リゾート感のある海や夏を感じるイメージを作るにはぴったりです。
これらのイメージとは別に、鮮やかな青の顔料を作るのが難しかった時代から、高貴な色として扱われていた歴史もあります。そのためロイヤルブルーと呼ばれる青には高級感のある色彩としての性格も持っています。

青いラグのイメージでは
・ビンテージ感のあるカジュアル
・爽やかなリゾートのイメージ
・高貴なイメージの部屋
というのが表現できると思います。

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inspirations

デニムとカジュアル感


デニムを床に敷いた様なイメージがまさにぴったりの部屋です。土足で歩いてもいい様なビンテージ感のある家具や床材の木の雰囲気や、レンガやアイアンなどのハードな素材がとてもマッチしています。インダストリアルなスタイルを取り入れたい場合にはこういう組み合わせがいいお手本になると思います。

ラグでカジュアルに寄せる


割と綺麗にまとまった部屋ですが、白が基調なので何らかのアクセントカラーを加えて行きたいところです。ここではインディゴっぽいブルーをセレクトして品よくまとまり過ぎてしまうところを少しだけ崩して気取らないカジュアルな雰囲気を付け加えています。
ラグを選ぶときは同じテイストのクッションを揃えることでコーディネートとしてまとまって見えます。

観葉植物とも相性がいい


グリーンがたくさんある部屋だったら、挿し色としてブルーは相性のいい色です。ラグなどの面積が大きいアイテムは挿し色を加えるのに効果が高いアイテムです。ここでもラグとクッションの色をブルーにする事で部屋のイメージを大きく変えることが出来るのが理解しやすいと思います。

テーマカラーにする


カラーをまとめることで統一感のあるコーディネートを作ることができます。合わせるアイテムはラグの他にカーテンやクッション、ソファの張り地、ランプのシェードや壁面のアート、テーブルの上のトレイなどアクセサリー類までブルーで揃えていますが、これぐらい徹底するとブルーが主役の部屋となって挿し色がホワイトといった感じに見えます。ここまで揃えることは少ないですが、色彩がまとまって見えると整然として見えるということは覚えておくといいと思います。

シャープさを和らげる


ブルーのカジュアル感を上手く使って個性的なインテリアに仕上げています。床まで真っ白でモダンな印象の部屋に、ラインのシャープなイメージのアイテムでまとまった部屋です。無機質なグレーや黒でまとめるのがセオリーだと思いますが、緊張感のある色合いになるのでシャープにまとまり過ぎてしまうかもしれません。そこで、ブルーを用いて少しだけ肩の力を抜いた、リラックスした雰囲気をプラスしているのだと思います。クッションにモスグリーンやマスタードなどちょっとレトロ感があるカラーを合わせているのも意図をうまく表現できていると思います。

リゾート感を演出


白とブルーの組み合わせはリゾート感の満載のカラーリングです。いやが上にも海を連想させるマリンテイストのイメージが強い組み合わせです。その中でもストライプ柄を取り入れるとその雰囲気が一層強調されます。白の分量を多めに取って半々くらいになる様に組み合わせるのが一番それらしいでしょう。白地のソファに置いたブルーのクッションがラグとの組み合わせで最大限に効果を発揮しています。

紺に近いブルー


やはりホワイトとブルーのリゾートなカラーリングですが、ブルーはちょっと濃いめの紺色に近い色をチョイスしています。下ろしたてのデニムの様なピシッとした感じがプラスされてちょっと上品な雰囲気も感じられます。濃い色合いとホワイトのコントラストが強い組み合わせにする事でシャープさを付け加えていますが、ラタンの素材を合わせる事で柔らかいリゾートらしさも残しています。カジュアルすぎないリゾート感を演出する洗練されたカラーリングです。

青で引き締める


アクセントカラーとしてブルーを効果的に使っています。
濃いめののブルーのラグとクッション。アイテムとしてブルーを取り入れたのはこれだけですが、それだけで爽やかな印象がこの部屋のイメージを大きく向上させています。ラグとクッションを合わせてカラーリングを整えるのがリビングの色合いを考えるときにはとても重要です。逆に言えば、ラグを選ぶ瞬間にコーディネートのカラーの方向性が決まってくるとも言えるのです。

上品なブルー


なんとも上品な印象のブルーです。原色ではないくすんだ色合いとベルベット調の高級感のある生地。そして抑制の効いたゴールドとの組み合わせが、柔らかいオフホワイトのカラーリングの部屋の中でバランスよく配置されています。
中でも印象を高めているのはやはり大きな面積を占めるラグと、その上に置かれた一人掛けの椅子、そしてソファの上のクッションです。
特にソファの上にはこの部屋のカラテーマがパレットの様に綺麗に並べられています。クッションはその部屋のカラーリングに合わせて選ぶのが良いということがとてもよく理解できると思います。

強い印象を作る


マンションの一室でしょうか。ホワイトとグレーでまとめた都会的な部屋だと思いますが、ブルーのラグとそれに合わせてダイニングチェアの張り地を揃える事で個性的な高級感を作り出しています。無難なカラーでまとめ切ってしまわずにあえて強い印象を作る配色を取り入れて、部屋の印象を高めることに成功しています。ブルーは寒色なので、素材としては同じく寒色の様な印象を受けやすいクロームやシルバーのアイテムと反発することなく同じように並べることができます。人を選ぶとは思いますが、高級感を超えて、高貴な雰囲気さえ感じるインテリアはこれを選ぶ人のセンスも含めて上級者のカラーリングだということができると思います。

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ブルーは清潔感のある色

どんな部屋に使っても、ブルーには爽やかな印象があってどこか清潔感を感じさせる部屋になります。スッキリして見えてなんとなく片付いている様な印象を受けるのがいいところです。繰り返しになりますがラグは部屋に占める面積が大きいので選んだ色が必然的にテーマの中に含まれてきます。ベージュやグレーなどがラグの定番カラーですがちょっと個性的なインテリアを目指す場合や、モノトーンでまとめると無機質な印象が強くなるのでちょっとリラックスした感じを取り入れたい場合などには使いやすい色合いなのではないかと思います。
テクニック的にはブルーは寒色系なので後退色、収縮色と言って、実際より遠くに見えるので置いてある場所との距離感が伸びて、部屋が広く見える効果も期待できます。