飾り棚を積極的に活用する
飾り棚が収納家具になってしまっている、というのはよく見る光景ですが実用的なものだけでは部屋のスタイリングは向上しません。リビングなどで家具を配置しても間が抜けて見える時、垢抜けて見えないなと感じた時、または部屋を片付けてスペースが空いたと思ったら、部屋の中にハイライトを作ることをお勧めします。デコレーションのハイライトと言えばディスプレイラックです。飾り棚は部屋の中で目線を集め、その部屋全体の印象をコントロールできる重要な家具なのです。
inspiration
脚が細くて開放感のあるスチールラックは軽快な印象で部屋においても圧迫感が出にくいおすすめの飾り棚です。
そんなにたくさんの物を飾らなくてもいいのです。ある程度数がまとまっているだけでいいのです。これだけで、目線を集める役割は十分果たすことができます。
ちょっと面白い形のものがあると目を引きます。単体でただ棚に置くよりも、本を下に敷くだけでディスプレイとしての価値が高まります。これが組み合わせの妙です。
すっきりとしたモダンな空間でも空間の質感を高めるためにはデコレーションは重要な要素です。色数を抑えること、コントラストをはっきりさせる事でモダンな雰囲気を演出できます。現代アートのような抽象的なフォルムのものを選ぶのも効果が高い飾り方です。
カラーを統一すると、シャープな印象を高めることができます。単に統一するだけではなく、アクセントカラーを付け加えることも忘れないでください。
部屋を引きで見た時に、飾り棚がどれだけ目線を集めるのかがよくわかると思います。部屋のいろいろなところを眺めた後に、また飾り棚の中に目線が戻っていきます。見るべき場所があるということで目線が泳がずに安定し、リラックスした雰囲気を感じ取ることができます。
白っぽい部屋は全体がぼんやりとして見えてしまうので散漫な印象になりがちです。アクセント的に黒い物を飾ると見た目が引き締まります。白黒のモノトーンで揃えすぎるとシャープですが単調な感じにもなるので、観葉植物のグリーンや少しゴールドの物などを入れるのがいいでしょう。
TV台などを置いて、ちょっと余ってしまった脇の壁などが飾り棚を置く絶好のポイントです。こういう場所だけでも収納として使わずに飾り棚に徹することが部屋全体をおしゃれに見せるテクニックだと言えるでしょう。
背の高い家具でなければいけないということはありません。小さくても、飾りのための場所を作ってあげることが重要なのです。
飾り棚を壁面いっぱいに並べてしまうと重く見える、圧迫感を感じるという側面もあります。壁面が大きく確保できた時はあえて間を空けて壁が見える場所も残しておくと「抜け感」のある飾り方ができて、部屋が広く見えたりします。
見どころのある部屋づくり
今回は飾り棚の中でも線の細いスチールの飾り棚に注目してみました。設置が簡単で省スペース、圧迫感のない見た目はどんな部屋にも合わせやすいと言えます。
部屋づくりの中に見どころ、ポイントを意識するというのは、おしゃれに見えるかどうかの印象に大きく影響します。綺麗に片付いていても、どこを見ていいかわからない部屋では印象が散漫になってしまいイメージは向上しません。
部屋の中で目線が集まる場所を意識してください。