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ソファの背にコンソール

ソファの背を壁に見立てる

ソファを部屋の真ん中に置いた時は、ソファの背面が壁などで隠れないため、背中が見える配置になります。リビングダイニングが分かれていない部屋などではスペースを区切るために有効ですが、どことなくソファの裏側が空いて見えてしまうのが悩みどころです。こういう配置にした場合はソファの背面を壁に見立てて、コンソールやサイドボードなどを置いて装飾のスペースを作るのがいいでしょう。
ソファの座る側から見ても、背面の部屋から見ても見栄えがするいい演出になります。

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L字型のソファ配置をするとリビング側は囲まれた感じになって落ち着きますが背の方は間が抜けてしまいます。こういう場所の見た感じを整えるのに使います。高さはソファの背ぐらいがいいでしょう。


一番上の部分は飾り台として使います。スタンドライトがあるといいでしょう。幅が広く奥行きが浅くなるので両端に対にして配置するのが見栄えがします。間にはスタンドより低い物を飾るとバランスが良くなります。


上部は飾り台にしますが、その下を空白のまま空けておくと足元がスカスカになってしまうので何か置くようにします。ソファの近くなのでバスケットを置いて、その中に膝掛けなどを入れておくと実用的にも良い感じです。


背面までがソファの一部として考えるのが良いでしょう。足元のラグはかなり大きなサイズですが、その端にコンソールを置いてあります。こうすることでソファのエリアと一体化させるのがポイントです。このようにラグは部屋の中のソファやダイニングのエリアを囲んでまとめる役割があります。


幅はソファの7割以上をカバーできるのが理想的ですが、そうでない場合は配置自体に意味を持たせてあげるとバランスが良く見えます。この飾り棚はソファの長さに対してはちょっと短いように見えますが、奥の壁掛けのTVのセンターに合わせて配置されているのでまとまり良く見せる事が出来ています。


飾るものも横長の配置になるので、多少間を開けて置いた方がバランスのいい配置になります。密度を高めると目線が引きつけられて注目が高まりますが、部屋全体のバランスを考えると一番目を引く場所は壁面などに作ってソファの背面は補助的に飾るのが良いようです。


部屋全体の家具の高さを抑えて低くまとめている場合は、コンソールなどを置かずにベンチなどもう少し高さの低いアイテムを選んで、上に置いたものの高さがソファの背と揃うくらいにまとめると良いでしょう。また、背面に置く家具の幅とソファの長さが合わない時は脇にバスケットや観葉植物などを置いて長さを補います。


単体だけでなく、他の場所との密度のバランスを整えることが重要です。壁面の飾りの密度が空き気味の部屋なら、ソファの背面に置く装飾も少なめにします。デコレーションを考える際には、部屋を見る時に全体を一つのシーンとして見てみる引きの視点というものを意識しておくと良いでしょう。この引きで見た時の雰囲気が部屋の印象を決めるのです。


天板は控えめに間を開けて両端に小物を配置しています。下の棚には本が多めに収納されていますが、飾ることを意識して本の配置が工夫されていることに注目してください。ブックエンドで挟んだり、寝かせて積み上げたり、本を置かない部分を作ったり、本の上に物を置いたりして単調にならないように置かれています。収納を兼ねて家具を置く場合でも、ぎっしり詰めるのではなく余白を持たせることで見栄えも意識した置き方になります。


トレイのように縁があるテーブルです。家具の天板というのは格好のデコレーションスペースです。アイテムをトレイに置くという飾り方がありますが、ソファの背に置く家具というのは飾りの為に置く家具の意味合いが強いものです。実用的にどうかというよりも家具全体を飾り台として考えるのが良いと思います。

空間を仕切りつつ、つなぐ

ソファの背か見える状態でそこに何も置かずに配置してしまうと、間が抜けて見えてしまうのと、ソファの背が両側の空間の関係を断ち切ってしまいます。背を向けるという言葉がありますが、まさに言葉通りの区切りを付ける効果があります。ソファ側からも、背面側からも見える飾りがあることで
両方の空間が緩やかにつながって、仕切りつつつなげるという視覚効果が得られます。何気なく置いてあるように見えても飾りには印象や雰囲気といった感覚的なものをコントロールする機能があることを覚えておくと良いと思います。