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名作家具 バタフライスツール

いちばん身近な名作家具かも

バタフライスツールは日本人デザイナーの柳宗理によって作られた小さなスツールです。このプロダクトが産まれた時代背景からミッドセンチュリーの家具などによく似合いますが、和の雰囲気もあり不思議で惹きつけられるものを持っているチェアです。

単体でも椅子というよりも現代彫刻、オブジェのような存在感があって絵になり、眺めるだけでもいいという立ち位置の椅子だと思います。
実物は驚くほど小さくて置く場所にはまず困らないでしょう。日本製ですし、価格も手が届きやすいと言える範囲なので、手軽に置くことができる身近な存在の名作家具だと思います。

アイテム

まず、座るには少々小さいです。座面も低いので普通に椅子として使うシーンには向いていません。このスツールはちょっとした腰掛けか、物置き台として使う、そして、置いて眺めるというのが存在感が際立つ使い方になると思います。

inspiration

マスコット的に置く


デスクの脇に置きます。座る為というよりもマスコット的な置き方です。デスクの天板と椅子のフレームとの木目の色合いは揃っているので一体感があり、浮いては見えません。
本やカバンなどちょっと何かを置いても映えるのでは無いかと思います。

コーヒーテーブルの傍に


おそらく手前にソファがあり、補助的な椅子として置いてありますが積極的に座ろうとして置いている感じでもありません。コーヒーテーブルに添えている感じと言うのが近い置き方です。比較的直線的なフォルムでまとまった部屋なので、こういう有機的なフォルムの家具というのは良いアクセントになります。

さりげなく壁際に


カジュアルな部屋ではとりあえず壁際に並べておけばそれっぽく見える、という感じで雑多においた方が格好良くまとまるでしょう。かしこまって配置する必要はありません。
ラフ感のある配置は、本を床に置いたり、額縁を床に置いて立て掛けたりと何かと無造作な方がまとまるスタイルです。
部屋に気を使っていない訳ではなく、ただ散らかった部屋ではなく、こういうデザイナーズ家具みたいなアイテムがさり気なくラフに置かれているのが良いのです。

とりあえず仮置き的な


ドアの前にとりあえず置いてあります。これが最終的な配置では無いかもしれないですが、とりあえず置いておきます。
こんな程度でも良いのです。座りたくなったらソファの近くに持って来れば良いでしょう。アイテム選びが間違っていなければ、配置がガチガチに決まっていなくてもなんとなく居心地がいい部屋になります。気楽に考えて、フレキシブルに使うつもりでインテリアを考えた方が気を使いすぎなくて済むし、住みやすい部屋になるものです。

シングルチェアのサイドテーブル


ソファに合わせられたパーソナルチェアの、さらにサイドに置かれています。これは椅子でしょうか? この用途はサイドテーブルを意図して置かれていますね。シングルチェアはアクセント的に他の家具と違う明るい木目のものを選んでいます。コーヒーテーブルとエンドテーブル、そしてバタフライスツールの色合いがダークブラウンで揃えられています。このカラー選択を見る限りバタフライはテーブルの仲間としてセレクトされていると解釈していいのだと思います。
本来の用途では無い使い方をするというのは面白いハズし方のテクニックです。

飾り台の一部のように


かなり低めの位置に飾り棚を置いてあります。一般に家具類を低くすればする程、カジュアル感が出て来ます。このスタイルだと床座に近いソファや椅子、低いベッドなどの暮らしが似合いそうですね。バタフライスツールは座面がとても低いので、こういうスタイルならばスツールとして座っても違和感なく使うことができます。また、日本的な床座の暮らしにも溶け込むことができますので、同じ理由で和室に置いても似合うスツールです。

ブックスタンドにもなる?


低めのソファと合わせると膝くらいの高さに来ます。手首を合わせて開いたような形を生かして、書見台のように使っても見栄えがしますね。実際に読書に使う訳ではなくても、こういう演出をしてみるのも面白い置き方だと思います。
よく見ると、座面の真ん中が少し下がっているのがこの椅子の特徴です。こういった特徴からヒントを得て、面白い使い方を考えてみます。実用だけではなくこういった遊びを考えて部屋に散りばめるのがインテリアの面白いところです。

荷物のちょい置き台


座るよりも違う使い方がオススメなのがこの椅子の不思議なところです。本が床に積まれていますが、この一部を椅子の上に置きます。アイテムを分けて高低差をつけることで、ただ積んでいるのではなく、部屋のデコレーション=演出としてそういう風に置かれているのだということが強調されます。
こういうちょっとした事で急におしゃれに見えたりする事があるのが不思議なものです。

サイドテーブルに向いています


リビングに置くなら、はっきり言って座るよりもテーブル使いをする方が映えます。軽くて運びやすいので飲み物を手元に置いておくときだけ使うのとかが一番使い勝手が良いのでは無いでしょうか。
前述の通り、座面が内側に向かってほんの少し傾斜しているのでトレイか、その代わりになる物を置いて使うと使い易いでしょう。ここでは本を天板の代わりに使っていますね。

オブジェのように


飾り台としても素敵に見えます。ここでは民芸品のような物を上に置いています。色合いが合い過ぎているせいか、椅子の方まで民芸品的に見えて来ます。整形合板という当時最新の技術を用いたモダンなフォルムではあるのですが、どこかエスニックなイメージを持っているところがこのデザイナーの個性なのだと思います。
椅子としてだけでなくオブジェとしても素晴らしいので単体で部屋に置くだけでも絵になります。

水回りにもおすすめ


小さいながらも存在感があり、こういう行き止まりになっている壁に置かれていたりすると、とても目を引きます。
洗面所などで、ほんの少しだけ座ったり、脱いだ物をちょっと置いたりできるものがあると重宝します。ほんの少しの実用を兼ねたアクセサリーとして考えると、使う場所のイメージが湧きやすいのでは無いかと思います。

意味もなく置いておくだけでもいい

コンパクトで省スペース。それでいて置いた時の存在感は抜群です。洋室にも和のテイストにも似合うところがさすが日本人がデザインしただけのことはあるなと思います。
海外では恐らくオリエンタルなアイテムとして受け入れられているのでは無いかと思いますが、ニューヨーク近代美術館の所蔵品に選ばれているなど国際的な評価の高い椅子でもあるのです。
例えば一人暮らしのワンルームなどでも無理なく置けるので、部屋のイメージをワンランクアップさせるアイテムとして気軽に置いてみるのがいいと思います。若いうちに一つ買って、ずっと使ってもらいたいような、そんな椅子なのです。



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