チェスターフィールドソファはイギリスの伝統的なスタイルのソファです。革張りで鋲打ちや釦留めといった特徴がありどっしりとした重厚な印象があります。インダストリアルスタイルの流行とともにこのスタイルに合うソファとして注目されています。
チェスターフィールドソファはとても存在感のある家具なので組み合わせに迷うと思います。このソファに合わせる家具というものを考えていきます。
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インダストリアルスタイルのような、まわりの空間が無骨で重めのスタイルでも負けない存在感がこのソファの良いところです。センターテーブルは金属製のトランク型、飾り棚は鉄製フレームのがっしりとしたものでテイストを合わせています。インダストリアルの基本のようなスタイルです。
同じトランク型のテーブルですがもう少し綺麗めの部屋に合わせています。背景の空間が変わってもトランクのテーブルとの組み合わせは変わっていません。この少々無骨な組み合わせがあって、ソファは部屋の中に馴染んでいます。ラグとクッションの色合いが揃えられているのもポイントです。
ラフ感のある木材の物も似合います。テーブルは粗めの天板とクラシックな脚がポイントです。三脚の脚を持つやや機械的なディテールを持つスタンドライトを合わせています。
床材の色合いとテーブルの色合いを揃えています。テーブルは寄木のパターンの天板です。テーブルと照明器具のフレームが黒いスチールのもの、そして壁面を埋めるピクチャーフレームの枠も黒いもので揃えています。フレームの中のアートはビンテージ感のある、古い紙の日焼けしたような色合いで統一されています。
シャンデリアとの組み合わせも綺麗です。古材のようなどっしりとしたテーブルと繊細なシャンデリアのギャップが目を引きます。ソファとの組み合わせという意味ではやはりテーブルは見た目が重めの物を合わせた方が似合います。
これもボックス型のセンターテーブルと、スチールの脚と木材の天板のサイドテーブルとの組み合わせ。ランプは同じくスチールのフレームで出来ています。素材感を複数組み合わせて並べた方がいいでしょう。
クラシカルなコートハンガーがアクセントになっています。そこに組み合わされる電線ドラムを利用したテーブルが、ハードな雰囲気。サイドテーブルも電線ドラムの木の感じに合わせておきます。似た質感の物が複数あれば空間の中で浮かずに配置できます。
スッキリと軽めのコーディネートにするにはまわりの物をソファに合わせてやります。この場合はカーテンとラグの色味をクッションに取ってソファに置きます。このクッションがソファのテイストの違いを馴染ませるポイントになっているのです。
白い部屋の中に黒い革のソファがあって、テイストも違います。これを合わせていくのですが、まず色彩については背景となる壁に黒いフレームの物を合わせることでモノトーンのカラーリングにしていくことでまとめられています。ソファのテイストの違いについてはセンターテーブルをチェスターフィールドソファの重厚さに合わせてラスティな物を選んで、それを他のソファで囲むことで整えています。
ソファ以外はほぼ白黒のモノトーンでまとめられた部屋に赤茶の革のチェスターフィールドソファが置かれています。この場合も周りとの関連性をどこに持たせるかという見方をしていきます。やはり黒いスチール枠のテーブルをまわりの黒色と合わせて置き、フローリングの色と合わせた感じにテーブルの天板を選びます。全てを統一するわけではなく、関連性を相互に持たせながら全体の調和を保つというのが上手なまとめ方です。
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クラシックなソファの中でもキャラクターが強いというか、ちょっとクセのある形のチェスターフィールドソファは今の使い方で言えば、ビンテージ感のあるものと合わせてハードめな雰囲気の部屋においた方が似合いそうです。特に革張りのソファにはそういう傾向があります。レザー自体にハードな印象があるので男性的なイメージのインテリアになります。
アクセントが効いた、個性的なインテリアを目指す場合にはとてもオススメです。