立体的なアートギャラリー
壁にアートを飾るときに、コーナーをまたいで回り込んで飾ると屏風を立てたかのような立体感のあるギャラリーコーナーが生まれます。
壁の一面だけを使うよりも、躍動感があってポップな飾り方だと言えます。ちょっとしたコーナーを賑やかで印象的な壁にすることができる良い方法です。
inspiration
部屋の隅に空いた、ちょっとした空間が小さなギャラリーコーナーには最適です。絵を飾るだけではなくて、小さなベンチなども置くと見た目がよくなります。
窓に挟まれたリビングのコーナーも開けたままにしてあることが多いのではないでしょうか。空白のまま空けておくよりも壁に飾った方がソファも映えます。
小さなダイニング。間取りによっては家具が壁に寄ってしまうこともありますが、何もない壁よりも何か飾りがあった方が圧迫感を和らげることができるので隅に寄せて壁にも絵を飾ることで寛いだ雰囲気を演出できます。
奥の部屋へと向かう通路の途中にも、目を引くスペースを作ることで実際の広さ以上に広がりを感じることが出来ます。空白や単調な壁面は距離感をつかみにくく部屋を狭く感じさせてしまうことも。
壁際にソファを寄せるなら、その奥の壁はとても視線を集めやすいコーナーになります。コーナーに寄せたL字型のソファに合わせて壁にも絵を飾ると目線が行くことで配置が落ち着きます。アシンメトリーなレイアウトが気取らない部屋の雰囲気とよくマッチしています。
壁を背にして座るとリラックスしやすいと言われています。同様に、壁にアートを飾ることで無地の壁が迫ってくるような圧迫感をなくしてさらに過ごしやすい空間にするのがいいでしょう。
好きな物を雑多に飾っておくような場所を住まいに作ることは、より居心地の良い住居にするためにもっと真剣に検討されていいテーマです。愛着のあるものに囲まれることでその家をもっと好きになることができます。
家具の配置とアートを飾り方を整えることでさらに印象的な空間に仕上げることができます。二つのパーソナルチェアが壁に掛かる幅に合わせてアートを飾り、モノトーンで揃えたアートのカラーリングに合わせてチェアの上にクッションを置いて統一感のあるコーナーを作り上げています。チェアの水色の張り地も良いアクセントカラーになっています。
蝶が羽を止めて休める様子が部屋のコーナーの角度を利用して面白く表現されています。この印象的なアートを中心にして隅から同心円状に段々と小さくなるようにアートを飾っています。部屋は四角形で構成されることが多いので円形のリズムを作るようにデコレーションをしていくと柔らかい印象がプラスされます。円筒形のスツールを合わせてさらに効果を高めていますね。
隅に飾るのも良いですが、角に沿わせて飾るのも面白い演出だと思います。角を曲がって、さらにギャラリースペースが続いていく、平面的に壁に額縁を並べてしまうよりもストーリー性を感じるディスプレイになっていると思います。
回り込んで、広がりが生まれる
平面的なアートを、角や隅を利用して立体的に飾ることで、広がりのある空間を演出することができるのがこの飾り方の魅力です。そして、大きな壁面がなくてもアートを飾るスペースを作ることができるので応用しやすく真似しやすいディスプレイのアイデアです。また、部屋の隅を空白に空けておくと殺風景なイメージを強調してしまうので、そういう場所を見映えよくととのえる為にもこの手法を取り入れてもらいたいと思います。