小さなコーナーに飾りをつくる
部屋の一部に残ってしまう壁、通路や窓の横、扉と扉の間など、特に用途がないような壁ができてしまう間取りというのはたくさんあります。こういった場所をデコレーションのために活用していきましょう。
幅の少ない壁で演出効果を得るためには、縦方向に目線が動くように床から壁まで一連の流れを作るデコレーションとする方が良いです。小さなスペースですが、三つくらいのアイテムが置けると見栄えが良くなります。
inspiration
小さくて背の高いテーブルを置き、テーブルスタンド、キャンドルホルダー、フラワーベースを目一杯置いています。
ディスプレイの基本ですが背の高いもの、中くらいのもの、背の低いものを三点セットにして配置すると落ち着きます。
壁には鏡を掛けていますが、配置したものにかかるようにして、鏡に飾ったものが映り込むようにします。
ディスプレイの基本ですが背の高いもの、中くらいのもの、背の低いものを三点セットにして配置すると落ち着きます。
壁には鏡を掛けていますが、配置したものにかかるようにして、鏡に飾ったものが映り込むようにします。
部屋と通路の間の壁、サイドテーブルのような小さな家具が置ければ絶好のデコレーションスペースになります。天板の上、下の棚、壁の鏡と縦方向につながったディスプレイになっていて小さいながらも見応えのあるスペースです。
なんとなく器の形を揃えているので全体のまとまり感もあります。
なんとなく器の形を揃えているので全体のまとまり感もあります。
ホールから部屋へとつながる途中のスペース。こういう場所に飾るとどちらの部屋から見ても次の部屋との橋渡し的な役割を演じてくれます。ミラーが隣の部屋を映し出して部屋どうしのつながりを高めてくれるのです。
ドアの横のちょっとした隅を飾ります。飾る場所を明かりで照らす、というのは結構重要なテクニックなのですが、ここのようにペンダント照明を下げておくと印象的なコーナーになります。スタンドを置くよりも全体の要素が上に延びて存在感がアップします。
据え置きの家具を配置するよりも簡単な演出として椅子を置く、というのがあります。持ち運びも簡単で絵になりやすいのがいいですね。座らなくてもいいのです。鉢を置く台として使っています。ただ椅子を置くのでは要素が足りていなくて、これは壁に掛けたアートと組み合わせて完成します。
窓の間、カーテンに挟まれたほんの小さなスペース。もし、カーテンの生地が厚くて重い雰囲気ならばここにはデコレーションはしないほうがいいでしょう。カーテンが軽くて薄いものなのでここに飾りをしても映えます。
隣り合ったものとのバランスも大切です。
隣り合ったものとのバランスも大切です。
椅子、額縁だけでは少し弱くて、横に小さなサイドテーブルがあって三点で配置としては落ち着きます。額縁の縁と椅子の背もたれのラインがよく似合っています。椅子の脚とテーブルの丸みが合っています。サイドテーブルの黒は床の色とのコーディネートです。隣り合うものとの調和が取れたとてもまとまりの良い取り合わせです。
光沢のあるものが飾られていると華やかに見えますね。額縁のラインとスツールの脚のラインの細い感じを合わせているので上下のアイテムにつながりを感じられます。
額とスツールが二つづつ対になっているのがポイントです。対にして置くというのは飾りの演出効果を高める重要なテクニックの一つです。
額とスツールが二つづつ対になっているのがポイントです。対にして置くというのは飾りの演出効果を高める重要なテクニックの一つです。
コーナーラックは実用というよりはディスプレイラックとしての役割が向いている棚だと思います。上段に垂れ下がってくるもの、目線に近い中段には細かいもの、下段はボリュームの大きなものと、高さに合わせて置く物を選んでいることに注目してください。
ここも最小限のスペースに飾っていますね。こういうコーナーに鉢を置くというのはよく見られるシーンですが、鉢一つポツンと置いても実はあまり見栄えがしません。壁にアートを掛けて、鉢は小さな踏み台のようなものに置いています。アートは単体で掛けるよりも高さをだいぶ下げて、逆に鉢はアートに近づくように台に乗せて、一つのまとまりとして見られるように互いの関係性を近づけています。
小さな壁こそデコレーションのすすめ
全ての壁を飾りで埋める必要はありませんが、何も置かず、飾られていない壁が長く続いているのであれば、その場所は空白感のある場所になってしまっている可能性があります。空白感は目線が行く場所がないのでそこにいる人が落ち着かず緊張を強いる場所になります。リラックスしたい住まいの中では小さな壁だけでも装飾を加えて、目を休ませる場所を作ることをお勧めします。