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アカプルコチェアのある部屋 | 椅子を飾る

アカプルコチェアはスチールのフレームに樹脂のコードを編んだ屋内屋外兼用で使えるチェアです。
とてもリゾート感溢れるデザインで、ビーチやプールサイドがよく似合いますが部屋の中でも使えます。むしろこのリゾートっぽい開放感とリラックス感を部屋の中で演出する方が面白い見た目になるでしょう。

メキシコのリゾート地で60年代から愛用されていたアウトドアチェアをベースにリデザインしたアカプルコシリーズ。ベランダやテラス、プールサイドなど屋外での使用だけでなく、屋内でも使うことを想定したサイズでデザインされています。体が包み込まれるような独特の座り心地は、長時間でも快適。屋内でお使いいただくとアウトドアの開放した雰囲気を室内に取り入れることができます。

スチールのフレームにPVCコードを巻きつけたシンプルな構造で、メキシコのクラフトマンたちの手でひとつひとつ丁寧に作られています。アカプルコチェアの製品化にあたって工業試験も実施済みです。PVC製のコードは一見すぐに切れてしまいそうに見えますが、多くの工業製品に使われている耐久性に優れた素材です。耐水性にも優れているため、屋外での使用にも適しています。
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椅子の形としてはシルプルなのでモノトーンの部屋などにもよく合います。線が細いフォルムなので部屋の中でも圧迫感がなく、見た目にも軽やかです。


キャスター付きの荷台のようなカジュアルなセンターテーブルに合わせています。天板が磨かれたものではなく塗装もされていないラフな質感でプールサイドのデッキのようですね。ラフ感=肩肘張らずにリラックスできるという演出です。このチェアの軽いイメージがよく合っています。


単体で置いておいても絵になります。シンプルなサイドボードともテイストが合わせやすいですね。座面にはクッションなどを置いておいた方が見映えがします。


針金のような細い線でできたフレームの家具は圧迫感がないので部屋が重く見えるのを防いでくれます。しっかりとしたソファとサイドチェアの存在感をテーブルとアカプルコチェアを合わせることで軽快に見せることが出来ています。


このシーンでもチェアとテーブルの線の細さと色を黒で揃えてコーディネートしています。
デッキ材のようなフローリングと壁際に置かれたワークテーブルもテイストが揃っています。
木材の質感でラフ感を出して、黒いシャープな家具で引き締めるというスタイリングの部屋です。


少し旧いものが置かれると部屋の中に安らぎ感が生まれます。見た目に癒し効果があるアンティークや古道具のようなものを活用しつつ、古くさく見えないように部屋をまとめるには、違うテイストのものを合わせてギャップを作っていくことが重要です。旧い道具箱のようなものを囲んでいるのはシンプルな形状の白黒モノトーンの家具や小物たちです。
この組み合わせで、あえて旧いものと新しいものとの見た目のギャップを作り出しているのです。


トーンがまとまりすぎて沈んだ感じの見た目になったなと思ったら、ビビッドな色合いの家具を置くことでみめよくスタイリングすることが出来ます。
周りのトーンが落ち着いているほど、真ん中のブルーの椅子は存在感を発揮することが出来て、見た目の印象が引き締まります。


子供部屋の可愛らしい演出にも一味加えると、可愛いだけで終わらずにおしゃれ感がある部屋になります。
ポップなアクセント壁紙に対して、白い家具と黒いチェアの組み合わせでモノトーンの組み合わせを繰り返します。


外にあるのがこの椅子の本来の姿です。同じ椅子で揃えないところが賑やかなシーンを作っていますね。
ベランダなどに並べるのもちろんいいですし、こういう雰囲気で部屋の中に置いてしまうのも、ソファなどを並べるのと違って、ありきたりでなくて以外と良いものです。


部屋から見た庭のシーン作りという考え方をすると、庭の作り方もまた変わってきます。グリーンの中にひときわ映えるビビッドなピンクのアカプルコチェア。
庭の外に目を引くアイテムを置くことで常に窓の外に目線が行き、部屋の中の視界が庭の方まで拡大されて感じられ、部屋が開放的で広く見えます。
部屋の中にも同じ椅子の色違いなんかを置くとその効果が更に高まります。


ベランダやバルコニーを部屋の延長として見る考え方もずいぶん浸透してきました。気候のいい日は窓を開けっ放しにしてリビングをベランダと一体化して過ごすといいですね。
不思議なものでベランダに家具が置いてあるとそこまでがリビングの一部であるかのように見た目にも感じることが出来ます。
外に家具を置くことの意味は、部屋の中にあるものを出す事で外部にまで部屋が拡張されているという錯覚を生み出して広がり感を演出することにあります。

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アカプルコチェアの効果的な使い方は、そのリゾート感のあるスタイルで部屋の中に開放感を演出すること、フレームとコードのみのシンプルで抜け感のあるデザインを生かして部屋が重くならないようにバランスを取ること、外でも使える利点を使って部屋の内と外の境目を結んで部屋に広がり感を生み出すこと、などが挙げられます。
軽くて移動も簡単なので、部屋に置いたり、外に出したりと位置を固定してしまわずにフレキシブルに使える良さがありますね。