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バタフライチェアのある部屋 | 椅子を飾る

蝶が羽ばたくような姿と軽やかさを持ったパーソナルチェアがバタフライチェアです。
バタフライチェアはBKFチェアとも呼ばれ、アルゼンチンのデザイナー3人がデザインした安楽椅子です。細めのフレームを丈夫な革の隅のポケット状の部分に差し込んで四隅から革を引っ張ることで強度とクッション性を作り出しているシンプルかつ合理的な造りになっています。華奢なフレームの見た目からは想像できないほどの安定感と安楽さを兼ね備えていて、座った時の安定した感覚は見た目に反してラウンジチェアに相応しいものです。

優雅さと軽快さを併せ持った姿は一台でおいても絵になることから、店舗のディスプレイチェアとしてもよく見かけます。
部屋の中でも一台置くとアクセントになります。主張しすぎず気負わないカジュアルな雰囲気とおしゃれさを部屋にプラスしてくれます。

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キャスター付きのテーブルと合わせています。ラフなテイストの家具で合わせた感じです。奥の床には本を積んでいますがこれもカジュアルな表現ですね。革の質感が部屋にちょっとした高級感を加えています。


部屋の隅に単体で置いて、シッティングコーナーを作っています。こういう置き方がよく似合います。サイドテーブルのメタルな質感とパイプのフレームの軽い感じがよく合っています。


コンパクトなLDの中央に置かれています。ソファが無難なフォルムなので、バタフライチェアがアクセントになって部屋の質感を高めています。ダイニングチェアとセンターテーブルを脚の細いもので合わせることで全体に統一感が出ています。


白黒モノトーンで揃えた部屋のワンポイントに生成りのレザーの質感を加えて、部屋の色彩が統一されすぎて単調になるのを防いでいます。


壁面の額縁とよく合わせられています。椅子に合わせて黒い額縁を飾り、ローボードの材質に合わせた質感の木の額縁を飾って家具同士の関係をうまく取り持っています。家具同士のコーディネートの助けにデコレーションを活用するのはとても効果的な手法です。


暖炉を囲むコーナー。それほど大きくないスペースで圧迫感を感じさせずにチェアが2脚置かれていますが、バタフライチェアのようなフレームが細く軽いイメージの椅子ならばこのように家具同士の密度を上げても狭く感じさせない配置ができます。


これも、モノトーンの部屋に色と質感を加えて印象的な部屋作りに成功しています。このように部屋の中に目線を引く場所を作ることはコーディネートをまとめていく上ではとても重要な事です。


この部屋は黒いソファと黒い額縁と黒いマットでまとめられたアートと、白い天板と白いマットで余白を多くとったアートの組み合わせでクッキリとコントラスト強めのコーディネートがされていて、それぞれのアイテムはストリート感のあるチョイスです。この雰囲気に合わせ革のバタフライチェアはモノトーンのどぎつさを和らげる程よいアクセントとなっています。


真っ白い部屋に黒い家具。考え方はシンプルです。同じ黒でもスタンドの金属、チェアのレザー、キャビネットのウッドと素材を変えて微妙な質感の差を作っているところがこのコーディネートのまとめ上手なところです。


エスニックなアイテムをところどころに配置してボヘミアンな雰囲気を演出しています。これらのアイテムとバタフライチェアのモダンでありながらクラフトっぽい雰囲気がよく似合っています。その他のモダンな空間や家具との橋渡しの役割を果たして部屋のまとまりを高める立役者となっていますね。


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モダンな雰囲気とカジュアルなテイストとを併せ持っているのと、革の使い方からくるファッションにも通じるイメージのおかげでこの椅子があるだけでもうおしゃれな部屋に見えてくる不思議な魅力を持った椅子です。
部屋に置くときは細いフレームのイメージに合わせたスチールの脚を持ったテーブルやスタンドなど線の細いアイテムと合わせるとより馴染むと思います。